青磁象嵌透彫二重瓶
高麗青磁の技を極めた逸品。器全体が網目文様に透し彫りされ上下にゆくほど細かくなる。更にその中央部には梅の花で透し彫りが施してある。背面の同じ位置には春蘭が透し彫りされ極めて高い技法が駆使されている。器の上下部は菊花文様が白黒の化粧土で象嵌してある。透し彫りではあるが内側にもうひとつの器があり二重構造で水を入れることができる。色、形、光沢とも優美である。
高さ 36cm  胴回り 65cm  重さ 5100g
価格 ¥8,000,000              
商品No.071Z8FL001
青磁象嵌透彫二重瓶  中央部拡大
透し彫り中央部の梅花文様部分。単純な透し彫りではなく、繊細で立体感のある技法を用いたうえ白の化粧土で仕上げてある。
青磁象嵌透彫二重瓶 背面の文様
青磁象嵌とは
生乾きのうちに鋭い切削道具をもって文様を彫り乾燥させる。次に彫り込んだ跡に白土あるいは赤土を埋め、はみ出した部分をヘラで削りおとして器の表面を整えて再び乾燥させる。これをいったん素焼きしたうえで青磁釉をかけ還元焔焼したものである。
白土は白く、赤土は黒く発色して青磁の釉下に劃然とした文様が表れ、絵筆で描いたものとは異なる一種硬質な感じを持つ華麗な装飾効果を上げる。
青磁象嵌透彫二重瓶  中央部拡大
透し彫り中央部の春蘭文様部分。立体的な透し彫り技法を用いている。あくまでも繊細である。
青磁透彫陰刻二重瓶
器のほぼ全体を細かい菊文様で透し彫りしてある。上下に移るほど文様は細かくなっている。器全体を白化粧土で菊花文様に仕上げている。上部は陰刻が僅かにある。全体の形も優美でこの作家の代表的な作品である。
高さ 17cm  胴回り 83cm  重さ 3200g
価格 ¥2,000,000              
商品No.071Z8FM002
青磁透彫陰刻二重瓶  上部分拡大
透し彫りとは
厚めに作った器壁をへらや刃物でえぐり取って文様を表したもをいう。透し彫りをすると、逆に器としての役目が果たせなくなるが、ここで紹介する全ての作品は二重構造に作られていて、内側に容器となる部分が収められている。二つの容器を重ねるという極めて高い技術が用いられている。
青磁透彫陰刻二重瓶  文様部拡大
透し彫りした文様上に白い化粧土を使って菊花文様を表わしている。
透し彫りには単に型を打ち抜いただけのものがある。そうしたものとの制作の違いに注目したい。
青磁透彫陰刻二重壺
器全体を立体的に網目文様で透し彫りが施してあり、上下に移るにつれ網目は細かくなっている。正面には梅花に二羽の小鳥を配し、器の上下部には陰刻による唐草文が彫刻してある。繊細で優美ながら重量感のある作品である。
高さ 21.5cm  胴回り 88cm  重さ 3900g
価格 ¥5,000,000          
商品No.0718HM003
青磁透彫陰刻二重壺  文様部拡大
透かし彫りではあるが単層ではなく内側のもうひとつの器とつながっていて水を入れることができる花瓶である。
陰刻とは
青磁の素地に鋭い針や櫛状のもので細い線彫り文様を彫り付けたものをいう。日本では俗に「針彫」「毛彫」「猫掻き」などと呼ばれる。
青磁透彫陰刻二重壺  背面の文様
春蘭を飾り付けた文様は高麗青磁にしばしば見られる。季節に応じた文様を楽しむことができる。
青磁象嵌透彫二重壺
器のほぼ全体を透し彫りで複雑な幾何学文様をつけ、さらに中央部には五羽の鶴が大空を舞う姿を飾り付けている。器の上と下は鶴の群舞する姿を青磁象嵌で表している。繊細且つ動きのある作品となっている。
高さ 23cm  胴回り 92cm 重さ 4100g 
価格 ¥6,000,000         
商品No.071Z8HM004
青磁象嵌透彫二重壺  上部
器の上部はやや広く青磁象嵌の部分になっていて鶴の文様が美しい。空を陰刻で表現している。内側はもうひとつの器とつなっがて花瓶として使える構造になっている。
高麗青磁とは
高麗時代(918-1392)に発達した青磁である。青磁の起源は中国にあり、二千年の歳月を経て宋時代に至って芸術的な頂点に達した。高麗青磁はその宋時代に並んで12−13世紀にかけて最盛期を迎えた。その特徴は、翡色と呼ばれた釉色の美麗さと器形と文様の精緻で優美な造形にある。翡色は釉薬の成分や釉の厚さにより微妙に異なる。時代ごと陶工窯ごとに異なるのは現代も言えることである。              
青磁象嵌透彫二重壺  文様部拡大
器の下部にもやや広めの青磁象嵌部分があり鶴の群舞文様が施してある。透し彫り部分は白化粧土で飾ってある。
高麗青磁とは  つづき
高麗独特の象嵌技法による装飾も12世紀に完成された。高麗の装飾的技法は多岐にわたり、完成度も高く本場中国の宋時代においても高く評価されたといわれる。今日、朝鮮半島の生み出した美術工芸の中でもっとも愛されるものである。
青磁象嵌透彫二重壺  背面の文様
重厚な幾何学文様で格調高い作品となっている。
青磁透彫陽刻二重瓶
器全体を木の実と葉の文様で透し彫りしてある。透し彫りの木の実と葉の文様は立体的に構成され、自然美溢れる優雅な作品である。器の上部は葉を陽刻技法で装飾し落ち着いた雰囲気を醸し出している。
高さ 24cm  胴回り 81.5cm  重さ 3500g
価格 ¥6,000,000         
商品No.071Z8FM005
青磁透彫陽刻二重瓶  透彫部拡大
精緻で且つ伸びやかな文様は他に類がない。
青磁透彫陽刻二重瓶  上部拡大
葉だけを放射状に陽刻文様で飾ってある。やや古典的雰囲気を出している。
陽刻とは
青磁の素地にわずかに、あるいは強く立体感をつけながら文様を彫りつけたものをいう。ここには片切彫といって、まず陰刻による文様を彫り、その線の片側のみに斜めに刃物をいれて文様を表わしたものも含まれる。
青磁象嵌透彫二重壺
器のほぼ全体に牡丹唐草文様を透し彫りしてある。上下部は菊花文を象嵌技法で飾り、伝統的な装飾文様が施されている。仏教的で高麗時代の雰囲気が漂う青磁器である。
高さ 23cm  胴回り 81.5cm  重さ 3500g
価格 ¥6,000,000          
商品No.071Z8HM006
青磁象嵌透彫二重壺  上部拡大
器の上部分は伝統的な菊花文様が象嵌技法で規則的に配置してある。透し彫り部分は単調ではなく、牡丹文様と唐草文様が複雑に交じり合った構図になっている。内側にあるもうひとつの器とつながっていて水が入れられる。

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